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2007/10/23 Tue
撃退したつもりだった。
とあるオフィス街のビルの植え込みに寄り掛かって、私は人待ちをしていた。
先方はまだ時間が掛かりそう。 喫茶店を探すも、見当たらず。 そして生憎手元にも暇を潰せるようなモノが無い。 なので、人の流れをぼんやりと眺め続け…所謂“マン・ウォッチング”をしながら時間をやり過ごす。 ある人は携帯片手に仕事の話をしながら通り過ぎ、あるグループは今夜の飲み会の予定を話し合いながら通り過ぎ…その中に1人、さっきからずっと視界を横切り続ける女性がいた。 黒いスーツを着崩したような格好、今時流行らない前髪ふくらみカール、そして金に近い茶髪と濃い化粧。 通りすがりの人々、片っ端から何かしら声を掛けてはスルーされ続けてる。 あぁ…キャッチセールスの人か。 そう理解するのに時間は掛からなかった。 彼女はしつこく、 あの〜、ちょっとお時間いいですかぁ〜?? と、妙に馴れ馴れしい口調で喋り掛け続けてる。 ボー…っと眺めていたら、彼女が一般的なキャッチセールスと比べて、遥かに粘着質なのが分かった。 これだけ人通りの多い所なんだし、スルーされたらすぐに次に行きそうな物だけど彼女はそんな事が無く…。 眉間に皺を寄せて断る人達を、更に執拗に追い掛け続ける。 30m位追い掛けて、やっと諦める…そんな感じ。 見ていてとても不快。 …頼むからこっちには来ないでくれよ…?? そんな私の願いも空しく、彼女は次のターゲットを“私”と決めたようだ。 うっかり目を合わせてしまったのがいけなかったのか…。 足早にこちらに向かってくる彼女を見止めた私は、足早に今までいた場所を後にする。 すみませ〜ん。ちょっとお話聞いて下さ〜い。 そう言いながら私の事を付け回す彼女。 私は、背中で拒否しながら無言で早足で歩く。 しかし、いつまで経っても彼女は付いてくる。 あの、不快な猫撫で声を出しながら。 私は決して優しくない。どちらかと言えば“喧嘩っ早い”性格。 ただでさえ予定を狂わされた事に腹が立つのに、その彼女の粘着振りにとうとうキレた。 不意打ちでくるりと向き直り、彼女の鳩尾に一発くれてやろう…そんな事を考え、そして実行した。 どごっっ痛ぇぇぇっ!!<我が彼・N氏の声 余りにもリアルな拳の感触で目を覚ますと、目の前には背中…背骨のど真ん中を押さえて悶絶してる我が彼・N氏が。 そしてココは街中なんかじゃない、N氏の部屋。 そうだ、街中なんかじゃない。 私はN氏の家でお酒を飲んで、N氏と共にWベッドで横になっていた筈…。 はいそーです。 ワタクシ寝惚けて、夢の中でやろうとした事をリアルで実行しておりました。 夜中に何の前触れも無く、我が彼・N氏の背中、しかも背骨のど真ん中(所謂急所)に力任せに正拳突き。 一体N氏が何をしたっつーねん。 咄嗟に状況を理解して、 ご、ごめん!!変な夢見てた!! と謝罪&弁解したけどよ…ってか弁解の余地なんぞあるかっての。 ワタクシの嫁入り三つ道具…どうやら、 ・箪笥 ・鏡台 ・拘束具 となりそうな気配です。 ホントココまで来たらもぉ…文句言えません。(溜息) |
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