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【僕の見た秩序。】KEN21事件
=経緯と考察 総括編=


今回の事件は、Webサイトを運営する者、特にテキストが主体のサイトオーナーにとって、脅威となり得る出来事でした。
自分のブラック・ユーモアが受け入れられなかった事。
それにより、圧力を受ける事。

“法に訴える”と言われてしまうと、慣れてない者であれば必ず恐怖を感じるものです。
経歴に傷が付く事・報道の扱われ方・金銭的問題…
多くの“考えなくてもいい問題”が一気に降りかかってくるのですから。


しかし、私は思うのです。

表現の場に身を置く者は、常に糾弾される覚悟を以って
立ち向かうべきである。

と。



自分の表現が、全ての人に受け入れられる事は少ないのです。
場合によっては、気分を害する人もいると思います。
しかし、自分のユーモア、自分の思想に自信を持つ者であれば、言論を以って立ち向かうべきではないでしょうか。
それが、表現をする者としての責任であり、覚悟です。



そして、今回はKEN21側が“刑事告訴をする”と警告をしてきた訳ですが…私は、これに関しては【法的側面編】にも書いたように

刑事の立件は難しい事件である

と考えています。せいぜい民事止まりではないでしょうか。



裁判。
私も、“被告”として民事法廷の場に立った事があります。
やはり訊き慣れていない者であれば、“裁判にする”と言われてしまうと畏怖の念を感じてしまうものです。
そして、その一般人であれば感じるであろう畏怖の念を以って、相手を制してしまう者がいる事も事実です。

もっとはっきり言ってしまえば、今回のKEN21側は、この効果を狙っていたのではないでしょうか。
刑事の立件が難しい事件にも関わらず、“刑事告訴”という言葉を使ってきたのですから。



しかし、裁判を経験した者の立場として言わせて頂きますと

自分の信念を曲げて示談で済ませるよりも、
法の場で徹底的にやりあった方が精神衛生上良い

のです。


私は、後悔はしたくありません。
自分の産み出した表現には責任を持ち、尚且つプライドを持って表現していきたいのです。



裁判や法に怯えていては、終いには何も表現が出来なくなってしまいます。
それが、表現をする者にとってどれだけ命取りか…お分かりになるでしょう。



しかし、手間が掛かる事や金銭面を考えて、やむなく示談にする人も多いのが現状です。
今回のヨシナガ氏の対処も、そうであったかと思われます。
しかし、それは責められません。
通常の生活を送る者にとって、このようなイレギュラーな問題が降りかかってくる事は、即ち“日常の破綻”を意味するものなのですから。



だからこそ、今、ユーモアを作り得る者だけでなく、閲覧する者にも【文章力】が必要なのです。
ユーモアを表現する場と、法で糾弾する場を明確に差別化していく必要があります。



表現をする者にはプライド。
表現を閲覧する者には読解力。
それぞれが、自分の立場を自覚して、必要と思われる物を見につけていく事が、このような事件を2度と起こさない為の第1歩であると思います。



今、私達に必要とされるもの。
それを、今一度考えてみませんか…??






最後に、この長いテキストを書き上げるに当たって、快く文章引用許可を出して下さいました【僕の見た秩序。】管理人・ヨシナガ様に、心より感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。
この度は大変な事になってしまい、心労お察し致します。
これに負けずに、これからも更なる飛躍を祈念致します。
ヨシナガ様には、ブラック・ユーモアを作り得る才能があると、私は思っています。
これからも、スパイスの効いた更新を楽しみにお待ちしております。






このページをご覧の皆様へ…

最後までお付き合い下さいまして、真にありがとうございました。
私個人の意見ではありますが、感じた事をそのまままとめさせて頂きました。
表現と糾弾の差別化、法とは何か…
サイトオーナーの皆様には、少しでもお役に立てれば幸いと思います。
自分の言葉、自分の表現。
受け入れられない人がいるのも、自然な事なのです。
しかし、非難を恐れていては表現は出来ません。
恐れずに、自覚とプライドを以って表現して頂きたいと、切に願います。

お互い、頑張っていきましょう。






インターネットという大海に棲む、1人の表現者より。


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