私が最初に見てしまったのは、中学の時でした。
当時、私は演劇部に所属し、夏場も毎日部活に精を出す毎日でした。
（演劇って結構体力使うのです…。）
夏場の礼拝堂。空調も無意味な程に蒸す、あの空間。
そこで、生まれて初めての【霊体験】をしました。


効かない空調。
スポットライトの照り返し。
そんな中、、いつものように練習してました。
私の出演するシーンではなかったので、客席側に座って、他の人の演技をチェックしたりしてたんですが、突然、“ヤツ”はやってきました。


台本に目を落としている最中、ふと、“その”気配を感じ取り、徐に目を上げた、そこには…



5〜6 歳の小さい女の子が立っていて、何か言いたそうにこっちを見てるのです。
ここは中学校、しかも夏休みの礼拝堂。
こんな所に、こんな子供がいる事自体が不自然でたまりません。



私、友達に結構見えるヤツが多くて、色々話は聞いてました。
だから初めて見た時も妙に冷静で…
声を、掛けてみる事にしたのです。



どうしてここにいるの??自分の家に帰った方が良いよ。

なんて…。
そんな事を話したんですが、その少女は“うん、うん…。”と頷くだけ。
もう埒が開かない事と、自分の出番の練習が回ってきた事で、私はそのまま席を蹴りました。
そして、ステージ上から改めて、私のいた場所に目を遣ると…そこには、ただの空白しかありませんでした。
怖がらせるのも不本意だと思い、誰にも言わず、胸にしまう事にした、あの出来事。
これが、私の初めての霊体験です。


それから、私の【霊感】は芽生えてしまったようです。