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SM =新たなるアート=
その1 妖艶

“SMをショーとして見せてくれるイベントがある”
そんな情報を、【truefake】好青年・chifumiさんから頂きました。
毎度の事ながら情報アリガトウゴザイマス!!あ、枕詞付けときましたぜ。
SMって、アレでしょ??
縛ったり叩いたりつねったりしばいたりする、アレでしょ??
って、それでショービジネスが成り立つの??

つーか、見てぇ…。

と、そんな流れで今回の企画は発動致しました。
【第1回:SMをツマミに酒飲むぞツアー】発動です。


ここで、今回の会場である【LOFT Plus One】について少々説明を。
店舗の枕詞となっている“新宿情報発信基地”という言葉からも読み取れるかとは思いますが、主体となっているテーマは“サブカルチャー”。
絶対に日の目を見られない、しかし文化として成り立っている事象を取り上げて、毎日トークやショーが開催されている場所です。
ですので、今回のSMも、“サブカルチャーの1つ”としてのイベントなのです。
★ロフトプラスワン豆知識:
chifumiさん曰く、“ここはサブカルチャーを守るのが目的の場所だから、殆ど収益や荒利、出演者のギャラとかは出ないらしいよ”との事です。



2004年2月7日、土曜日。
仕事が終わったワタクシ・山猫は急ぎ足でchifumiさんと待ち合わせしている原宿へ向かいます。
店は新宿なのに何故原宿かって??そりゃ、








ネタ仕込みに決まってるでしょ。
つか、それ以外有り得んし。


ワタクシは この仮面と花嫁さんベールを購入。
chifumiさんは女装用の着物と髪飾りを購入。
今回のイベントも濃い事になりそうです。
あ、chifumiさんの名誉の為に申し上げておきますが、chifumiさんの女装はあくまでも“ネタ”ですので。


今回のイベント参加者は5名。
chifumiさん、Sさん、Yさん、【漢樹】カピパラシュウちゃん、そしてワタクシ。
狂乱の宴の幕開けです。


店舗に入ると、真っ先に目に留まったのが、
フルスクリーンでハードコアSMビデオ。
洗濯バサミとか放尿シーンとか…見てるだけで身体中に疼痛が走るような。
軽めに不安を覚える山猫。
…こんなのを目の前で実演とかするのか???


酒とツマミを力いっぱい頼み、暫しSMをツマミに談笑していたら店内の明かりが落ちる。
どうやら、ショーの始まりのようです。


最初に、今回のイベントの主催者である狩野千秋女王様の挨拶。
そして、ショーの始まり。
真っ暗なステージ上、後手に縛られた赤いボンテージの女性が椅子に腰掛けています。
それと同時に鳴り響く音楽。
蠢く女性の影…


綺麗…。



いや、これはエロとは言えません。
言うならば、アートです。
初期のオノ・ヨーコの作品群のような、エロティシズムを秘めながらも乾いている、 そんな印象を受けました。


女性はゆっくりと立ち上がり、赤い衣装を脱ぎ捨て、音楽と共に自らをゆっくりと縛り上げていきます。
天井からぶら下がるロープの揺らぎに身を任せながら、セルフ亀甲縛りの完成。
鞭や蝋燭を用いてのショーは、正にアートそのもの。
この、酒大好きのワタクシでさえ酒を飲む手も止まりました。


美しいショーも終わり、トークライブへと移行するステージ。
その時、客席にも1つの変化が…。


奥のテーブルに腰掛けていた1人の男性。
徐に服を脱ぎ始めました。



ぶ・ぶらじゃ??????




唖然とする我らが一行。
それを知ってか知らずか、彼(彼女??)は着替えを続けます。
モスグリーンのタイトスカートにフリフリのブラウス。
髪の毛をツインテールに分けて赤いリボンでまぁお洒落♪…って、違う!!!
ってか、女装は別に構わんけど公衆の面前で着替えるなよ!!見苦しいってば!!
え??コッチにも女装がいるだろって???(chifumiさんの事な。)
いーんだよっ!!こっちは綺麗なんだから!!↓


ホンマに綺麗です。



我らが動揺をよそに、ステージではトークが続けられています。
ちなみにイベントが始まる前にアンケート用紙が配られており、“女王様やM女の皆さんへの質問”が出来る事になっていたのですが…
質問者の名前(ペンネーム可)に、【フツーの女でいたかった!!】山猫と書けと chifumiさんに言われていたのですが、ワタクシが血の涙を出して拒否したので勘弁してもらえました。
折角だから【漢樹】シュウでも良かったかも。


そして、壇上に2人の殿方が。
1人は雑誌記者との事。これから実演がスタートする様子。
あれよあれよと言う間にトランクス一丁にされ、見事な手さばきで縛り、吊るし上げる女王様達。
“パンツは勘弁してー!!”という悲痛な叫びも空しく、吊るされた瞬間にトランクスを下ろされる記者。


勃 っ て ま す が 。




暫くしてトランクスこそ戻してもらえたものの、明らかに股間が三角形に膨らんでる記者。隠そうにも両手を縛り上げられてるので無理。
女王様のハイヒールにぐりぐりされながらくるくると回る記者。
そして、私の横で羨ましそうに口を開けてるシュウちゃん
あの呆けた顔は忘れんぞ、アタシぁ。


そして、先程の女装男は…と言うと…
コチラに向かってパンチラをひたすらにアピール。
だ か ら 見 苦 し い か ら 。ホント勘弁してくれっての。
どうやら、コチラにも女装さんが混ざっているのに興味を持った模様。
暫くするとこちらにすすすっと寄ってきて、徐に隣の席に座り、
お綺麗ですねぇ〜。羨ましいわぁ〜♪
等と声を掛け出す始末。
いや、ですからね??
貴方のやってる事は単なる露出趣味。つか、露悪趣味。
酒が不味くなるからやめてくれ!!寄るなっ!!


…と、思いつつ、
えぇ、そうですね〜。女の私からしてみても羨ましいですぅ〜。
等と普通に受け答えしてしまう山猫。
偽善者ですから。


トークライブも終わり、今度は女王様とM女さんの2人のショー。
再び鳴り響く音楽。
芸術的早業で複雑に逆さ吊りにされたM女さん。
そして女王様も、自らを逆さ吊りにしての抱擁。
先程の1人のショーも素晴らしく美しかったのですが、今回のも負けない程に妖艶且つ芸術的。
空中でくるくる回る2人の女性。オルゴールの人形のようでした。
音楽もピッタリマッチしてt


♪らん らららん らん らん らん らん♪
♪らん らん らん らら らん らん らん♪






ナ ウ シ カ ?????




いや、そりゃ最初はビビりましたよ。
このSMショーに健全の象徴のような宮崎アニメの世界ですから。
でも、これが見ているウチに妙にマッチしてくるんです。
これぞSMマジックでしょうか。


ショーが終わり、暫く放心状態でしたが…
久々です。出演者の皆様に惜しみない拍手を送ったのは。
ワタクシも、昔演劇部に所属していた経験があったり、うっかり音楽やっていた事もあったので、エンターテインメントには少々厳しい目だったりするのですが…
今回のショーは、本当に素晴らしかったです。
これだけのアートを目の前にして、楽しみながらお酒が飲めて…
しかも、お値段が¥3,000+飲食代だけ。
これは、かなりお得な気分でした。
コレを読んで興味を持った方は勿論、SMという物に抵抗がある方は是非1度ご覧になってみて下さい。
SMというものに対しての見る目が変わりますから。
エロ抜きのアートを楽しむ意味合いでも…ね。


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ショーが終わった後に、会場にアナウンスが流れました。
この後、上の居酒屋で打ち上げをやりますので参加したい方は是非…



行くっきゃねぇ…。



次回、ソドムの様相を呈した【宴編】へと続きます。


宴編 (Next)

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