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お迎え

人が死ぬ時は、霊界から“お迎え”がやってくると言われています。
これが本当だかどうかは私も分からないのですが、“それらしき物”は見た事があります。
今回は、その時のお話です。


その日は、夜遅くまで友人数名と遊び、車でちょっと遠方の自宅まで、車で送り届ける事になっておりました。
時間にして、朝方の3:30位だったと思います
途中で異常な眠気に襲われ、しかし約束した事を反故にするのも嫌だったので…眠い目をこすりながら必死で運転していました。
その帰り道、海沿いの直線道路を急ぎ足で通過してる時です。


この直線道路はホントに海岸沿いで、私から見て対抗車線の外側はすぐ海でした。


不意に、視界に人影が写りました。
それは、進行方向の真正面に。


反対車線側の中央に5〜6人の人が立っていて、1人の人間に手招きしてるのです。
誘われたかのように1人の人間が、と、私の走る車線のど真ん中に踊り出てきのでした。




うわぁぁぁぁぁぁ!!!




居眠り運転で人轢いちゃいました…なんてお話になりません。
私は瞬時に目が覚め、焦ってブレーキを踏みます。
しかし、加速の付いた車はすぐに止まる事は出来ず…どんどんとその幅を狭めていくのです。
後10m…5m…2m…




間に合わない…!!



その瞬間、視界の人達は消え去りました。
いや、上手く表現出来ないけれど…まるで空気中に拡散したかのように、姿がぱっ!!と散ったのです。


轢いちゃったか…??でも衝撃は無かったよな…。

と思ってバックミラーを覗く私。
そこには、先程の“彼ら”がまるで何事も無かったかのように、私が最初に見たままのように佇んでいました…。
手招きされていた人は、対向車線にいた人達と合流し、そして車道から出て、海へと消えていったのでした…。


何だったんだろう…あれは…。



私の仮説なんですが…あれはおそらく“お迎え”だったのではないでしょうか。
何の根拠も無いけれど、漠然とそんな気がします。
そうすると、対向車線に立っていた彼らは…人間の魂を母なる海へと導く、あの世への道先案内人だったのでしょうか。

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